Snow Drop Trigger
※ ※ ※ ※ ※
「それでねー、涼弥(すずみ)ったら私がセレクトした指輪見た途端!
速攻で顔赤くしちゃってさぁー!
もー、可愛いったらないの!」
自慢するかのように笑った彼女を筆頭に、地下のフードコートの一角に4人の学生集団が居た。
2人座りのテーブルを3個程合体させ、両サイド共に真ん中の席を開けている。
そのグループのテーブルには、ファストフード店で購入した飲食物が4トレイ分並んでいた。
その飲食物の入っているトレイは誰も座っていない真ん中を中心に置いてあり、四隅に座っている彼女達からしたらとても取り辛そうだ。
先程口を開いた女子高校生は、茶色の肩まである髪を両サイドに結っている、所謂ツインテールが特徴的だ。
指定のベストを着用しておらず、替わりに桃色のカーディガンを着用している。
睫毛もファサファサしていて、学校指定のスカートも短く、ギャルであり尚且つ可愛さも忘れていない風貌の女子生徒である。
「そりゃあ、涼弥は内気だからな」
ツインテールの女子高校生の発言に対して、彼女の真正面に座っている男子高校生が口を開く。
テーブルの真ん中へと集められているファストフードの山に手を伸ばし、爽やかな笑みを浮かべてポテトを一つ口へと運ぶ。
もぐもぐと口を動かしてようやく食べ終えた男子高校生は、もう一度ポテトを一つ掴んでツインテールの女子高校生へ向けた。
「桃瀬(ももせ)みたいに、誕生日にいきなり指輪あげるとか難易度高ぇのなんて、涼弥はおろか女子には赤面モンだろうよ」
そう言ってまたもや爽やかに笑う男子高校生は、ツインテールの女子高校生もとい桃瀬に向けていたポテトを自身の口へと運んだ。
口直しにドリンクを飲む男子高校生は、短めに整えられた黒髪が爽やかさをより引き立たせている運動系を連想させる男子高校生だ。
指定のベストを着用しているが、ワイシャツの裾をズボンに入れずに出しっ放しにしている。
それなのに全く不良っぽく見えずに爽やかさが全開な辺りは物凄く羨ましいものだ。
「えぇえー?
だったらさぁー、康介(こうすけ)はこれ以上の最高のプレゼントを考えられる訳ぇ?」
「指輪よりは難易度低いアクセとかにして、後は語力でカバーするから問題無しだな」
「何よぉーっ!
女の子は指輪貰ったらすっごーく嬉しいんだからねー⁉
もうそりゃあかなり舞い上がっちゃうんだからねぇえっ⁉」
「いやいや、正恭は男だって
……あっ、ちょ、痛っ。
痛ぇから叩くなって、桃瀬」
桃瀬は、真正面に座っている康介と呼ばれた男子高校生の頭に何度もチョップを喰らわした。
どう見ても思いっきりチョップしている桃瀬の攻撃を、爽やかな笑みを崩さずにポテトをつまむ康介も康介の気がするが……。
桃瀬に攻撃され続けている状態の康介の横には、康介を可哀想な目で見ているのは少し長く伸びている金髪の男子高校生だった。
制服のネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを三個程開けているセクシーさがまた素晴らしく羨ましい。
ベストは着用しておらず、彼もまたワイシャツの裾を出しっ放しにしている。
その金髪の男子高校生は目までかかる前髪を鬱陶しそうにサイドに分けた後に、テーブルにあるファーストフードの一つのナゲットを取って桃瀬をジッと見た。
「それでねー、涼弥(すずみ)ったら私がセレクトした指輪見た途端!
速攻で顔赤くしちゃってさぁー!
もー、可愛いったらないの!」
自慢するかのように笑った彼女を筆頭に、地下のフードコートの一角に4人の学生集団が居た。
2人座りのテーブルを3個程合体させ、両サイド共に真ん中の席を開けている。
そのグループのテーブルには、ファストフード店で購入した飲食物が4トレイ分並んでいた。
その飲食物の入っているトレイは誰も座っていない真ん中を中心に置いてあり、四隅に座っている彼女達からしたらとても取り辛そうだ。
先程口を開いた女子高校生は、茶色の肩まである髪を両サイドに結っている、所謂ツインテールが特徴的だ。
指定のベストを着用しておらず、替わりに桃色のカーディガンを着用している。
睫毛もファサファサしていて、学校指定のスカートも短く、ギャルであり尚且つ可愛さも忘れていない風貌の女子生徒である。
「そりゃあ、涼弥は内気だからな」
ツインテールの女子高校生の発言に対して、彼女の真正面に座っている男子高校生が口を開く。
テーブルの真ん中へと集められているファストフードの山に手を伸ばし、爽やかな笑みを浮かべてポテトを一つ口へと運ぶ。
もぐもぐと口を動かしてようやく食べ終えた男子高校生は、もう一度ポテトを一つ掴んでツインテールの女子高校生へ向けた。
「桃瀬(ももせ)みたいに、誕生日にいきなり指輪あげるとか難易度高ぇのなんて、涼弥はおろか女子には赤面モンだろうよ」
そう言ってまたもや爽やかに笑う男子高校生は、ツインテールの女子高校生もとい桃瀬に向けていたポテトを自身の口へと運んだ。
口直しにドリンクを飲む男子高校生は、短めに整えられた黒髪が爽やかさをより引き立たせている運動系を連想させる男子高校生だ。
指定のベストを着用しているが、ワイシャツの裾をズボンに入れずに出しっ放しにしている。
それなのに全く不良っぽく見えずに爽やかさが全開な辺りは物凄く羨ましいものだ。
「えぇえー?
だったらさぁー、康介(こうすけ)はこれ以上の最高のプレゼントを考えられる訳ぇ?」
「指輪よりは難易度低いアクセとかにして、後は語力でカバーするから問題無しだな」
「何よぉーっ!
女の子は指輪貰ったらすっごーく嬉しいんだからねー⁉
もうそりゃあかなり舞い上がっちゃうんだからねぇえっ⁉」
「いやいや、正恭は男だって
……あっ、ちょ、痛っ。
痛ぇから叩くなって、桃瀬」
桃瀬は、真正面に座っている康介と呼ばれた男子高校生の頭に何度もチョップを喰らわした。
どう見ても思いっきりチョップしている桃瀬の攻撃を、爽やかな笑みを崩さずにポテトをつまむ康介も康介の気がするが……。
桃瀬に攻撃され続けている状態の康介の横には、康介を可哀想な目で見ているのは少し長く伸びている金髪の男子高校生だった。
制服のネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを三個程開けているセクシーさがまた素晴らしく羨ましい。
ベストは着用しておらず、彼もまたワイシャツの裾を出しっ放しにしている。
その金髪の男子高校生は目までかかる前髪を鬱陶しそうにサイドに分けた後に、テーブルにあるファーストフードの一つのナゲットを取って桃瀬をジッと見た。