心に距離はないんだ
なんと
ベッドの上でくるみと男友達の山村がイチャイチャしていたのだ
僕は目の前の光景にただただ見ていないフリをした
今すぐ走ってどこかに行きたい気持ちになったけど、ぐっとこらえた
くるみにも仲のいい山村にも、怒りというよりも悲しさの方が大きくなった
そして冷めてしまった…
若かったし、初めての感情で正直どうしていいかわからんかった
僕が選んだのは
もう二人で会わない
という道だった
結果として
“自然消滅”
という形になってしまった
学校でも話さなくなり、気まずい関係になってしまった
(こんなことになるなら付き合わなきゃよかった……)
(付き合う前に戻りたい…)
「間もなくぅ〜二番線に電車がまいります。黄色い線の内側まで…」
(はぁ〜…)
(あの時のことは、いまだにすっきりしないな)
かれこれもう…
8年も前の話だ
僕はくるみと違う車両に乗った
隣の車両にかすかに見える初恋の人の横顔
それを見ては目をそらし、昔の思い出とともに電車に揺られていった
僕は窓から桜を目にし、
付き合った頃と同じ季節だと気づいた
なんだか急に切ない気持ちになり、くるみの方を見れなくなった
(あぁ、綺麗になったな……)
スノードロップの花言葉
―【初恋のため息】―
2へつづく…
ベッドの上でくるみと男友達の山村がイチャイチャしていたのだ
僕は目の前の光景にただただ見ていないフリをした
今すぐ走ってどこかに行きたい気持ちになったけど、ぐっとこらえた
くるみにも仲のいい山村にも、怒りというよりも悲しさの方が大きくなった
そして冷めてしまった…
若かったし、初めての感情で正直どうしていいかわからんかった
僕が選んだのは
もう二人で会わない
という道だった
結果として
“自然消滅”
という形になってしまった
学校でも話さなくなり、気まずい関係になってしまった
(こんなことになるなら付き合わなきゃよかった……)
(付き合う前に戻りたい…)
「間もなくぅ〜二番線に電車がまいります。黄色い線の内側まで…」
(はぁ〜…)
(あの時のことは、いまだにすっきりしないな)
かれこれもう…
8年も前の話だ
僕はくるみと違う車両に乗った
隣の車両にかすかに見える初恋の人の横顔
それを見ては目をそらし、昔の思い出とともに電車に揺られていった
僕は窓から桜を目にし、
付き合った頃と同じ季節だと気づいた
なんだか急に切ない気持ちになり、くるみの方を見れなくなった
(あぁ、綺麗になったな……)
スノードロップの花言葉
―【初恋のため息】―
2へつづく…