ステルラ-stella-[番外]

「どうやって立ち入り禁止区域に入るかだな」


「さっき言いそびれたんだけど」


今俺が結構かっこよくキメたのにもかかわらず、
デンスが片手を上げて発言した。


「そういえば俺、関係者だった」


そうか。

デンスはルナ・ファミリア所属准佐だったから…。


デンスならセキュリティの前でも認証される。


「これで助けに行けるな!!」


クルシオのやる気に満ちた目は、暑苦しいほど輝いていた。


…ていうかクルシオも行くの?

だいぶ歳じゃん、あんた。


「ステルラの声は聞けたか?」


と、クリュ兄は優しい声を出したものの、
足を床につけているだけでやっとという様子だった。


< 11 / 52 >

この作品をシェア

pagetop