ステルラ-stella-[番外]

今すぐにでも第四会議室へ駆けつけたいといった思いが、雰囲気から理解できた。


…まあ、みんなそう思ってるだろうけど。


「聞けたよ、悲鳴がね」


「「!?」」


みんなが一斉に怖い顔をする。


眉間のシワは、紙がはさめそうなくらい深く刻まれていた。


「…行ってくる」


クリュ兄がデンスを連れて足を進める。

クルシオもそれについて行く。


けど俺は、そんな三人に待ったをかけた。


「…なんだよ、ウィンク」


不機嫌絶好調のクリュ兄の矛先が、俺に向かう。


俺は待ったをかけた理由を説明する。


「頭に血がのぼった状態で乗り込んで行ったら、まさに相手の思うツボだ」


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