ステルラ-stella-[番外]

はああああっ!!?

と、言いそうになった。
クリュっちに。


奴らが逃げたら罪を咎められないんだぞ!?

スーちゃんが助かればそれでいいってか!?


……俺は嫌だっ!!


俺は一人で走りだした。

奴らが駆けて行ったのと同じ、出入口に向かって。


確かにスーちゃんは助かった。


この作戦だってスーちゃん救出大作戦だから、
もう遂行したのかもしれない。


でも俺はまだだ。


スーちゃんをこんな目に遇わせた奴らにお咎め無しなんて、
生憎俺はそんな広い心を持ち合わせちゃいないんだ。


部屋に入るときにクリュっちが破壊した扉の上に乗り、
壁に手をつき、部屋を出ようとした刹那。


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