ステルラ-stella-[番外]
・:・:・セルside・:・:・

トントン──────…


やっぱり遅いよ、ステルラ。

手分けして協力して捜しに行こう?


そう言いに来たのに。


男子部屋の扉をノックしても返事はなかった。


「寝てるのかねえ」


マレさんも心配で捜しに行くらしく、男子部屋の前で二人でいるんだけど…。


寝てる?

帰って来ないステルラをほったらかして?

お構い無しで?

心配じゃないの?


シーンと静まり返った部屋。


私は物音一つしない部屋に違和感を感じ、思いきって扉を開けた。


「…いない」


そこはまさに、もぬけの殻というのにふさわしいほどで、
だれもかれもいなかった。


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