ステルラ-stella-[番外]
彼女がなぜ俺の言いたいことを知っているのかという疑問点と、
そのことを思い出せない罪悪感が、
俺の中で混在していて、それぞれがかなりの存在感を放ちまくっていた。
コホンと軽く咳払いをしたステルラが、スゥ…と息を吸い、俺の目を見つめた。
少しの沈黙。
周りの空気が澄み渡っていくような、
汚れが取り払われ透明度、純粋さが増していくような、
息をするのさえ忘れるほどの、充実した瞬間。
「私ね、ウィンクのことが…」
「ああ─────っ!!!」
反射的に思いがけず叫んだ俺の声は、
会議中の誰もいない廊下に必死さも含んで響き渡った。
そして俺はゴホゴホとむせ返る。