ステルラ-stella-[番外]

必ず助ける、俺らが。


ステルラは、信じているだろうか?


「あーはいはい、ちょっと待ってね」


ドンッ!!


鈍い、こもった、嫌な音を聞いた。


「きゃあああああああッ!!」


「!?」


確かに、確かにステルラの声だ。


ステルラの声だけれども!!


無事を確認するための声とは、程遠かった。


「聞こえた?」


「何をした!!!」


俺の声はもはや怒鳴り声と化していた。


喉が焼けるように熱い。
目は血走ってるのだろう。


「ちょっと暴力ってもんをふるっただけだって」


「貴様…ッ!!」


「無事だなんて誰も言ってないからね?
それテレビの見すぎ~」


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