私の彼氏は冷たい彼氏
「…おはよう」
「……ん」
清々しい筈の朝は、最近辛くて仕方ない。毎日毎日、朝が来てほしいと思うのと来てほしくないと思う気持ちが、要り混じる。
「最近寒いね」
「……」
シカトですか。ああ、そうですか。
毎朝迎えに来てくれる一応彼氏、遥(ハル)。一応を強調しておきたい。
彼はとても冷たいのだ。
基本私の話はシカト。返ってきても『ん』とか、たった一言。
彼がそういう性格なら一応なんてつけない。
彼は、私だけに冷たいのだ。
…そう。私、だけ。
そんな私はめぐ(メグ)。
遥と付き合い始めて、3カ月が経とうとしていた。