女って…!
次の日も、ボクは彼女に話しかけました。

仲良くなりたかったんです。

てか、付き合いたかったんです。


「この黄色い花は、なんて名前なの?」

彼女はかわいらしく首をかしげて、しばらく考えた後言いました。

「分からない」

「え、あんな毎日世話してるのに?」

ボクは驚いて、思わず口に出してしまいました。


そんなボクを見て、彼女は元気良く答えます。

「だって、私が育てているのは、コレだから!」

彼女は白くて細い腕を伸ばし、生えていた草を、

おもむろに指でブチッ!とむしり取りました。
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