女って…!
ある日。

姉ちゃんが大ケガして家に帰ってきました。

ボクと妹は、姉ちゃんの体を抱えて布団に寝かせます。

「イテテ…参ったよ、リンチくらってさ」

腫れ上がった目の姉ちゃんは、口の端から出る血を拭いながら、ボク達に話しました。

「こんな年でまだ族にいるなんて、ダセェから抜けてきた。まぁ、やめるヤツにはリンチが決まりだからさ」

「だからってこんなボコボコにすることねーだろ!人間のやることかよ!!」

ボクが消毒液を姉ちゃんのヒザの傷にかけながら言うと、姉ちゃんは痛そうに顔を歪めました。

「アイツらだって、やりたくてやったんじゃない。先輩が見てるから仕方なかったんだよ」

妹は姉ちゃんのTシャツをペロッとめくって、なぜか首をかしげています。

「ね。腹にはアザも傷もないだろ?…分かるよね?カズミなら」

妹は、下唇をギュッと噛みながらコクッと頷きました。

ハァ?何のことやら。



(`・д・´)<女って、ワカラナイお!

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