女って…!
「北見沢、何フェチ?」

鈴木君がおもむろに訊いてきます。

「ん~、胸よりケツかな!」

正直申告です。


「ちょっと!」

背後から怒った声がしました。

香織ちゃんです。

「何見てんのよっ!?」

「あ~、エロ本だよ」

そう答えたボクは正直者です。

「もう!帰るよっ!!」

香織ちゃんはボクの腕をつかむと、グイグイと引っ張りました。

残された鈴木君は、一人悲しくエロ本を見続けていました。
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