女って…!
ヒデさん一家はバイク屋さん。

小さい店だけど修理の腕は確かで、噂を聞きつけた人が隣の県からもやって来ます。

ボクもそこで働かせてもらいたくて、整備士の専門学校に入りました。

大好きなバイクに囲まれて勉強ができて、しかも女っ気があまりないので、

ボクにしてみれば、幸せで居心地のいい場所でした。


「北見沢~、お願いっ!」

一緒に進学したホモ川…じゃなくて細川君が、ボクに手を合わせます。

「またかよ?」

どうしても彼女が欲しい細川君は、いつもこうやってボクを合コンに借り出します。

「北見沢がいるって言うと、女子の参加率が高いんだよ!頼むっ!」

そんなの知るか。


(`へ´#) <女なんて、キライだお!


でも細川君の「おごるから!」の一言には弱いボクです。

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