コワメンとマドンナ
いつか青山さんの親父さんに会わせてください。俺だって組の一員として命を捨てる覚悟があるって証明したいんです。
俺の若頭説を信じているどうしようもない奴で、身長一六〇センチ程のチビ。
「たまにはステーキも入れろよって母ちゃんに言ってるんですけど…。やっぱり青山さんの口に合いませんか?」
いいや、とんでもない。冷凍食品のカニクリームコロッケを口に含みながら頭を揺らして否定する。
コイツは俺のために毎日弁当を持ってきてくれた。
俺は若頭の舎弟なんだぞ!だから弁当を作って持っていくのは義務なんだ!
何故だかそんな信念をもっているらしい。
早起きして作ってくれるお前の母親に申し訳ないと最初は断っていたのだが、どうしても食べないなら小指を切り落とすと泣いてせがんだので最近はありがたくいただいている。
俺の若頭説を信じているどうしようもない奴で、身長一六〇センチ程のチビ。
「たまにはステーキも入れろよって母ちゃんに言ってるんですけど…。やっぱり青山さんの口に合いませんか?」
いいや、とんでもない。冷凍食品のカニクリームコロッケを口に含みながら頭を揺らして否定する。
コイツは俺のために毎日弁当を持ってきてくれた。
俺は若頭の舎弟なんだぞ!だから弁当を作って持っていくのは義務なんだ!
何故だかそんな信念をもっているらしい。
早起きして作ってくれるお前の母親に申し訳ないと最初は断っていたのだが、どうしても食べないなら小指を切り落とすと泣いてせがんだので最近はありがたくいただいている。