学園スパイラル-女医の襲撃-

*好きにして


「匠くん、どうしたね」

 学園長が入ってきた匠に声をかけ、彼はそれに一礼してニコリと笑みを浮かべた。

「実は中庭の花崗岩についてなのですが」

「! 花崗岩? そんなものが中庭にあるのかね」

「学園長も知りませんでしたか」

「うむ……では調べてみよう」

「お願い出来ますか」

「……」

 淡々と続けられる会話に志保は目を白黒させていた。
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