学園スパイラル-女医の襲撃-
「そうなの」

 つぶやいて匠を見やると、布がはらりといたずらし上半身を露わにした。

「!?」

「ああ、すまない」

「今日はここまでにしましょうか。ありがとうございます~」

「うん、また明日来るよ」

 志保は、そう言って立ち上がる匠に背中を向けた。

「……」

 こっ、殺す気!?

 心臓が飛び出るかと思ったわよ!

 なんという破壊力、まだ子供のくせにとんでもない色気だわ……志保は胸の動悸を必死に抑えた。
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