学園スパイラル-女医の襲撃-
「こ、こないだの花火は反省してるの!?」

 変に語尾がうわずった。

「少々、騒ぎすぎましたね」

 ホントに彼は高校生なの!? なんなのよこの落ち着いた雰囲気は! なんでわたしの方が慌ててるのっ!?

 嵐のように荒れ狂う心中を表情に出さず、志保はにこりと微笑んだ。

「こないだはヤクザと揉めたとか聞いたわよ」

「それは誤解です。彼が勘違いをしたので、ちゃんと解っていただけるようにお話しました」

「そうなの? それならいいけど」

 志保は納得出来ないように眉を寄せる。
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