A-YA-KA-SHI☆バスター!!
「隠して?」
「私達アヤカシから見えないように、ずっとあなたを結界で守ってたのよ」
そんなことが出来るのだろうか。
もし出来たとしても、相当なパワーを使うはず。
美樹はふと、事故が起こる何日か前のことを思い出した。
母親が昔より痩せたと思ったのは、自分が大きくなったからだと思っていた。
だが、気が付いたら母親は、かなり華奢になっていて。
何かの病気かと思い、頼むから医者に行ってくれとお願いした時。
『いいのよ。これは病気じゃないから、お医者様でも治せないわ。私はね、あなたが無事でいてくれたら、それでいいの』
でも、と母親は続けて。
『これからもずっと、美樹を守っていきたかったけど・・・誰かに交代、お願いしなきゃかしら』
そんなことを、小さく呟いた。
『交代って?』
『ふふ。早くいいお婿さんが美樹を守ってくれればいいな』
冗談ぽく笑って。
その時は当然、深い意味なんて考えてはいなかった。
「私達アヤカシから見えないように、ずっとあなたを結界で守ってたのよ」
そんなことが出来るのだろうか。
もし出来たとしても、相当なパワーを使うはず。
美樹はふと、事故が起こる何日か前のことを思い出した。
母親が昔より痩せたと思ったのは、自分が大きくなったからだと思っていた。
だが、気が付いたら母親は、かなり華奢になっていて。
何かの病気かと思い、頼むから医者に行ってくれとお願いした時。
『いいのよ。これは病気じゃないから、お医者様でも治せないわ。私はね、あなたが無事でいてくれたら、それでいいの』
でも、と母親は続けて。
『これからもずっと、美樹を守っていきたかったけど・・・誰かに交代、お願いしなきゃかしら』
そんなことを、小さく呟いた。
『交代って?』
『ふふ。早くいいお婿さんが美樹を守ってくれればいいな』
冗談ぽく笑って。
その時は当然、深い意味なんて考えてはいなかった。