A-YA-KA-SHI☆バスター!!
 錯覚ではない、確かに人がいる。
 それを見た時に、悠は気がついた。
 なぜ、女が計り知れないパワーを発揮できるのか。


「彩!」


 悠が彩を呼んだ。


「なんとかそいつを引き留めてくれ!」


 そう言って、悠は走り出す。
 ジェットコースターに向かって。


「なんとかかよ・・・ったく!」


 言って、女めがけて衝撃波を放った。
 予想通りかわされる。
 が、その方向には諒がいる。
 諒は彩の攻撃で女が避ける方向を見切って、攻撃を仕掛けた。


「やったっ!」


 彩が叫ぶ。
 女は初めてダメージを受け、少し困惑の表情を浮かべた。
 そして、次の瞬間。
 彩と諒は、腹にまともに衝撃波をくらい、吹き飛ばされた。
 地面に体が打ちつけられて、しばらく動けない。


「うそだろ・・・」


 ようやく起き上がり、彩は目を見張った。
 女が、二人いる。


「大丈夫か、彩?」
「なんとかね・・・見間違いじゃないよな、諒?」
「あぁ。分身するなんて・・・最悪、だな」
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