A-YA-KA-SHI☆バスター!!
 かけがえのない存在。
 彩も、悠も諒も。
 それを、改めて実感した。


「・・・?」


 すると、窓の外で何か物音がした。
 何かと思いながら、美樹は窓に近づく。


「きゃっ!!」


 屋根の上から、彩がぶら下がっていた。


「なっ・・・何してるの!」
「あは・・・追いかけっこ・・・」


 買い出しに行ったお店から、諒と彩は競争しながら帰ってきたのだそうだ。


「って・・・車は」
「悠が」


 それともうひとつ、気になることが。


「どうして、車より早く帰ってくるのよ」
「あぁ、最短距離を来たからさ」


 つまり、道ではないところ・・・屋根の上とか電信柱とかを通ってきたわけだ。
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