A-YA-KA-SHI☆バスター!!
「誰かに見られたらどうするのよ・・・」


 呆れてものも言えない。
 そこへ、悠が荷物を持って帰ってきた。


「おかえりなさい」
「ただいま。・・・あれ、諒は?」


 そういえば遅い。
 三人は、顔を見合わせた。


「変だなぁ、あたしより早く着くかと思ったのに」


 だがしばらくして、諒も帰ってくる。


「なにしてたんだよ、競争してたのに」
「すまん、子猫が」
「・・・ん?」


 諒の上着の中を覗くと、生まれて間もないような小さい猫がみゃあ、と、か弱い声で鳴いている。


「・・・か、かぁいい・・・」


 ・・・うっ、と言葉につまる美樹。
 まさか飼うなんて言うんじゃ?
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