A-YA-KA-SHI☆バスター!!
「平和だ・・・」


 苦笑しながら、悠はつぶやく。
 人間は本当に、些細なことが事件になる。
 それが、毎日毎日繰り返されている。
 ・・・羨ましい、と、心からそう思う。
 そんなことを思っていた矢先、岩場のほうに近づいてくるウインドサーファーがいた。
 砂浜で見ている女の子達にいいところを見せようとしているのか、かなりのスピードでこちらに近づいてくる。


「・・・まずいな」


 あのスピード、風向き、セイルの角度。
 瞬時に計算しても・・・。


「あれじゃぶつかる」


 悠は立ち上がった。
 向こうで、女の子達の悲鳴が微かにに聞こえる。
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