A-YA-KA-SHI☆バスター!!
「あたし、完璧な夜型人間だからさぁ。起きられないんだよねー」


 本人が言うように、彩が起きてくるのは大体お昼過ぎだった。


「気にしないで。明日は定休日だから」


 美樹は言いながら、皆の分の紅茶を入れる。
 すると、思い出したように彩が言った。


「あ、そっか。明日、買い物に付き合う約束だったね」
「うん。荷物、一人じゃ大変だし、お願いできる?」
「大丈夫、約束は守るよ。明日は天気もいいみたいだし、女同士でドライブもいいかもね」


 ドライブとはいっても、ここから街まで車で15分もあれば着くのだが。


「つーことで、男二人は掃除、よろしく!」
「今、俺もメンバーに入れたか、彩?」


 ババ抜きに勝った筈の悠が聞いた。


「お前の事だ、言わなくても手伝うだろ」


 諒が言う。
 確かに、一番細かくてマメなのは悠だ。
 掃除も楽しそうに、鼻歌でも歌いながらやるタイプ。
 言われた本人は黙って紅茶を飲んでいる。
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