A-YA-KA-SHI☆バスター!!
『悠さんと、諒さんは?』


 最近交わした会話と言えば、このくらいだ。
 だけど、友香は自分と友達になりたがっていたはずで・・・それまで、悠と諒の話など一切したことがなかった筈なのに。
 それでも敢えて、2人の所在を聞いてくる理由とは何なのだろう。


「・・・もしかして」


 彩は立ち止まる。


「・・・監視、されてる?」


 悠と諒がいないのを確かめて。
 毎日店の前に立っている。


「でも、何で・・・」


 もしそうだとしても、さっぱり目的が分からない。


「話、できた?」
「ん? ・・・んー・・・」


 夕食を食べながらそう聞いてきた美樹に、彩は言葉を濁す。


「話、してないの?」
「うん。とことん避けられてるみたい」


 彩は苦笑する。
 余計な心配をかけたくないので、確信のない予想は敢えて伏せておく。
 困ったね、と、美樹は言った。
 だよねぇと相槌を打ちながら、彩はご馳走さま、と箸を置いた。
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