A-YA-KA-SHI☆バスター!!
Act.12 【策略】
朝日がようやく昇りきったばかりの時間、美樹はパジャマのままカーディガンを羽織り、リビングのテーブルに突っ伏していた。
その手には、電話の子機が握り締められている。
自分の携帯に何回電話をかけたか分からない。
ずっと繋がらない電話に、やり場のない怒りを感じた。
「彩・・・」
起きた時から感じる胸騒ぎは大きくなるばかりだった。
その間にも、彩が何処かの部屋で倒れているビジョンは、何回も繰り返して頭に浮かぶ。
だが、それが何処なのか、何が起きているのか、知る手段は何もない。
悠と諒が帰ってくるのは、明日。
だけどそれじゃ・・・。
「間に合わないよ・・・! 悠くん・・・諒くん・・・!」
目を閉じて、手を合わせる。
その時、美樹の身体の中で、何かが弾けた。
その手には、電話の子機が握り締められている。
自分の携帯に何回電話をかけたか分からない。
ずっと繋がらない電話に、やり場のない怒りを感じた。
「彩・・・」
起きた時から感じる胸騒ぎは大きくなるばかりだった。
その間にも、彩が何処かの部屋で倒れているビジョンは、何回も繰り返して頭に浮かぶ。
だが、それが何処なのか、何が起きているのか、知る手段は何もない。
悠と諒が帰ってくるのは、明日。
だけどそれじゃ・・・。
「間に合わないよ・・・! 悠くん・・・諒くん・・・!」
目を閉じて、手を合わせる。
その時、美樹の身体の中で、何かが弾けた。