A-YA-KA-SHI☆バスター!!

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　さっき悠から“交信”があった。
　言葉ではなく、情景が浮かぶ。
　諒は、少しの気配も見逃さないように、今は実体でいることをやめている。
　肉体を持たないアヤカシの状態のまま、街の上空に浮かんでいた。


「あのマンションか」


　あそこに彩がいるのを確信したその時、一人のアヤカシが目の前に現れる。


「足止めのつもりか」


　言い終わらないうちに、向こうからいきなり攻撃を仕掛けてくる。
　諒は、軽くそれを避けた。


「テメェが何に従っているのか知らねぇが」


　気を集中させて、右手に光剣を作り出す。
　そして、再び襲いかかってきたアヤカシに真正面から対峙して。


「付いていく相手は、ちゃんと選べよ」


　諒はその手に浮かび上がらせた光剣を、真っ直ぐに相手に突き刺した。
　今回、諒は手加減する気持ちは全くない。
　だが、このアヤカシには、多少の同情を覚えた。