A-YA-KA-SHI☆バスター!!
 どうしていきなりこんな事を言い出すのか分からないまま、美樹も黙ってそれに続いた。
 少しだけ、いい香りのするコーヒーと絶品スイーツが名残惜しかったが。


「何かあったの?」


 買った荷物でぎゅうぎゅうになった車を運転する彩は、さっきまでの疲れた様子とは違い、緊張しているようだった。
 いや、見方によっては、切羽詰まった表情。


「美樹」
「・・・はい」
「何があっても・・・あたし達3人を、受け入れてね」


 真っ直ぐ前を見たまま、彩は言った。


「うん」


 頷いたものの、全然意味が分からなかった。
 夕日はもう、水平線の真下に沈んでいた。
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