A-YA-KA-SHI☆バスター!!
「何で・・・何でどうにも出来ないんだよ・・・」
「すまん。美樹ちゃんの意志が強かった」
苦しそうに、悠が言った。
あの空間は、間違いなく和也が作り出したもの。
しかもそれは、美樹が自分の意志で呼び込んだものだった。
だから、悠にもどうしようもない。
「・・・いなくなったな」
すっかり暗くなった夜空を見上げて、諒は呟く。
見ると、さっきまで『free‐time』に群がるように集まっていたアヤカシ達が消えていた。
リビングに戻っても、誰も口を開かなかった。
悠が黙ってコーヒーを入れる。
美樹のお気に入りのマグカップは、所定の位置に置かれたままだった。
マグカップに視線を送って、彩はため息をつく。
「行ってしまったのね、美樹さん」
不意に、声が聞こえた。
振り返ることもなく、彩が言う。
「あぁ、行ったよ。何しに来たんだよ、婆さん」
「空間がね、切り取られているの」
中川美恵子は、リビングのソファに座りながら言った。
「すまん。美樹ちゃんの意志が強かった」
苦しそうに、悠が言った。
あの空間は、間違いなく和也が作り出したもの。
しかもそれは、美樹が自分の意志で呼び込んだものだった。
だから、悠にもどうしようもない。
「・・・いなくなったな」
すっかり暗くなった夜空を見上げて、諒は呟く。
見ると、さっきまで『free‐time』に群がるように集まっていたアヤカシ達が消えていた。
リビングに戻っても、誰も口を開かなかった。
悠が黙ってコーヒーを入れる。
美樹のお気に入りのマグカップは、所定の位置に置かれたままだった。
マグカップに視線を送って、彩はため息をつく。
「行ってしまったのね、美樹さん」
不意に、声が聞こえた。
振り返ることもなく、彩が言う。
「あぁ、行ったよ。何しに来たんだよ、婆さん」
「空間がね、切り取られているの」
中川美恵子は、リビングのソファに座りながら言った。