A-YA-KA-SHI☆バスター!!
《action――彩》
友香は前と変わらずに、彩を誘い出すように視界から消えたり、そうかと思えばずっと向こうに姿を現したりしていた。
「そんなに警戒しなくても、ちゃんと着いていくから心配すんな」
港とは反対の方角、街の方に向かっている。
だが、何処に向かおうと、こっちは距離なんて関係ない。
待っているのが罠だろうが、とにかく友香を助ける。
それだけだった。
夜の街には、何故か人影はなかった。
彩は友香を追って、全力で街を駆け抜ける。
一瞬見失ったかと思ったが、友香はあるビルの屋上に、姿を現していた。
「もう、追いかけっこは終わりか?」
ビルの屋上に追い付いた彩は、友香にそう声をかける。
もう逃げる様子はなかった。
友香はゆっくりと振り返って、にっこりと笑った。
「そんなに警戒しなくても、ちゃんと着いていくから心配すんな」
港とは反対の方角、街の方に向かっている。
だが、何処に向かおうと、こっちは距離なんて関係ない。
待っているのが罠だろうが、とにかく友香を助ける。
それだけだった。
夜の街には、何故か人影はなかった。
彩は友香を追って、全力で街を駆け抜ける。
一瞬見失ったかと思ったが、友香はあるビルの屋上に、姿を現していた。
「もう、追いかけっこは終わりか?」
ビルの屋上に追い付いた彩は、友香にそう声をかける。
もう逃げる様子はなかった。
友香はゆっくりと振り返って、にっこりと笑った。