A-YA-KA-SHI☆バスター!!
「この前片付いたんじゃなかったのかよ、諒」
海の方を見つめながら、彩は言った。
「いや、最後の最後で逃げた」
「ったく・・・あたし、まだ本調子じゃないんだからね」
「期待してねぇよ」
「なんかムカつく」
ざわざわと、街路樹が揺れる。
美樹は店の入り口のドア越しに、それを見ていた。
この感じ・・・彩達と出会った時と同じ。
そう思った途端、辺りに閃光が走った。
「来たな」
諒が、少し腰を低くして身構える。
「上等」
彩も同じく身構えた。
「美樹ちゃん、絶対に店から出ないでね」
店の外に陣取っている悠は、ドア越しにそう声を掛けてきた。
美樹が頷いたその時、海の上に何かが浮かんでいるのが見えた。
それはよく見ると、人間のような形にも見えるが・・・どこか質感がおかしい。
ボヤけて見えるのではなく、半分透明のような・・・。
あれが何なのかよく見ようと目を凝らした瞬間、それは丸く赤い光を、物凄い勢いでこちらに向かって投げ付けた。
あまりの速さに、目を閉じるのも忘れる。
だがそのせいで、美樹は信じられないものを見た。
海の方を見つめながら、彩は言った。
「いや、最後の最後で逃げた」
「ったく・・・あたし、まだ本調子じゃないんだからね」
「期待してねぇよ」
「なんかムカつく」
ざわざわと、街路樹が揺れる。
美樹は店の入り口のドア越しに、それを見ていた。
この感じ・・・彩達と出会った時と同じ。
そう思った途端、辺りに閃光が走った。
「来たな」
諒が、少し腰を低くして身構える。
「上等」
彩も同じく身構えた。
「美樹ちゃん、絶対に店から出ないでね」
店の外に陣取っている悠は、ドア越しにそう声を掛けてきた。
美樹が頷いたその時、海の上に何かが浮かんでいるのが見えた。
それはよく見ると、人間のような形にも見えるが・・・どこか質感がおかしい。
ボヤけて見えるのではなく、半分透明のような・・・。
あれが何なのかよく見ようと目を凝らした瞬間、それは丸く赤い光を、物凄い勢いでこちらに向かって投げ付けた。
あまりの速さに、目を閉じるのも忘れる。
だがそのせいで、美樹は信じられないものを見た。