A-YA-KA-SHI☆バスター!!
「友香!!」


 蘭の衝撃波をまともに受けて、友香の身体は屋上の鉄柵に勢いよく打ち付けられた。


「友香っ!!」


 彩が、友香に駆け寄る。
 息はしているが、意識を失っていた。


「つまんない」


 いつの間にか、蘭が後ろに立っている。
 腰に手を当てて、まるで子供のように拗ねた顔をしている。


「バカみたい」


 そう吐き捨てた蘭を睨み付け、彩は動く。
 蘭の手首を、直接掴む。


「人間でもないお前に、言われたくないね」
「お前って、言わないで!!」


 蘭は手の平に気を集中させる。
 だが間髪を入れずに、彩は蘭の鳩尾に、気を込めた拳をめり込ませた。
 蘭は一瞬驚いた表情を浮かべて、一旦彩から離れる。
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