A-YA-KA-SHI☆バスター!!

　真上から、蘭めがけて降りていく。
　だが、蘭は軽く右手を払う。
　彩の体が、跳ね上がった。
　空中では体勢を立て直しにくい。
　蘭は彩の更に上まで跳躍し、その身体を一気に叩き落とした。
　屋上に、そのまま叩きつけられる。
　低く呻いて、彩は全身の痛みを堪える。
　その時、上空から殺気を感じた。
　瞬間、彩は身体を反転させて仰向けになり、手を前にかざした。
　その時、意識を取り戻した友香が動く。


「彩さん!!」
「友香!!」


　彩に覆い被さる友香を片手で抱え、防御の壁を作る。
　蘭が放った衝撃波は、上手く逸れて屋上の鉄柵を突き破った。


「あっ・・・危なかった・・・」
「彩さんごめんなさい、あたし・・・ごめんなさい!!」


　彩にしがみついたまま、友香は必死に謝っている。
　彩は笑って、友香の髪を撫でた。