A-YA-KA-SHI☆バスター!!
「あの人が・・・私を、捨てる?」
「同情はしない。こっちも相当、頭にきてるんだからな」


 ふっと息を吐く。
 全身に、気をみなぎらせて。
 彩は蘭に向かって跳躍した。
 立て続けに、拳を繰り出す。
 それがヒットする度に、蘭の身体が実体ではなくなっていく。


「それでも・・・私、は・・・!!」


 蘭の放つ衝撃波が、彩の肩を掠めた。
 それでも、彩は攻撃の手を緩めない。
 給水タンクの壁に、追い詰めて。渾身の一撃を、蘭にぶつけた。


「信・・・じ、テ・・・イた・・・の・・・」


 蘭の言葉は、最後まで聞き取ることは出来なかった。
 彩はその場にへたりこむ。


「彩さん!!」


 友香が彩に駆け寄り、心配そうにその顔を覗き込む。
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