A-YA-KA-SHI☆バスター!!
 あの赤い光が諒と彩に襲い掛かる寸前、二人は『跳んだ』。


「え?」


 ジャンプなどというレベルではない、この店の屋根よりも遥かに高く、飛び上がっている。
 そのまま光はこっちに向かって飛んでくる。
 だが、悠が真っ直ぐに手をかざした。
 その手の前に薄く青い膜のようなものが現れ、光の玉はそれにぶつかって逸れた。
 だが、ぶつかった瞬間、まるで嵐が吹き荒れたように店の窓がビリビリと揺れた。


「なっ・・・何?」


 物凄い衝撃。
 ただの赤い光ではなく、あれは明らかにこちらに危害を加えるための『攻撃』なのだ。
 あんなのに当たったら、絶対に無事では済まない。


「悠!! 絶対に店、傷つけんなよ!!」


 跳躍から華麗に着地して、彩がこっちに向かって叫ぶ。


「分かってる。美樹ちゃんの大事な店だからね」


 不敵な笑みを浮かべる悠。
 そして諒が、あの光を放った人間のようなものに向かって飛び掛かる。
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