A-YA-KA-SHI☆バスター!!
少し風も強くなってきて、そんな怪しい雲行きのせいか、ビーチパラソルは次々と畳まれている。
「ねぇ、悠くん」
美樹は、かき氷機を運び終わった悠に声をかけた。
「諒くん、迷いなく出ていったけど・・・彩の居場所、分かるの?」
「岬の手前だよ。そこで一人で、海見てる」
・・・どうして黙って出ていった筈の彩の居場所が、そんなにはっきりと分かるんだろう。
それを聞いたら、悠は至極シンプルに答えてくれた。
「気配で分かるよ」
あぁそうですか、と、美樹は頷く。
最近、あまり深く考えないようにしている。
アヤカシなのにどうしてご飯を普通に食べるのか、とか。
「美樹ちゃんが何処にいるのかも、気配ですぐに分かる」
「でも、人間って、この街だけでも数えきれない程いるでしょ?」
「そうだね。だけど美樹ちゃんの気配は、美樹ちゃんしか持ってないからね」
にこやかに言う悠に、そんなものかと納得する。
「ね、悠くん。彩はどうして、一人になりたいの?」
どちらかというと一人は苦手な美樹の質問に、悠は少し困ったような表情を浮かべる。
「ねぇ、悠くん」
美樹は、かき氷機を運び終わった悠に声をかけた。
「諒くん、迷いなく出ていったけど・・・彩の居場所、分かるの?」
「岬の手前だよ。そこで一人で、海見てる」
・・・どうして黙って出ていった筈の彩の居場所が、そんなにはっきりと分かるんだろう。
それを聞いたら、悠は至極シンプルに答えてくれた。
「気配で分かるよ」
あぁそうですか、と、美樹は頷く。
最近、あまり深く考えないようにしている。
アヤカシなのにどうしてご飯を普通に食べるのか、とか。
「美樹ちゃんが何処にいるのかも、気配ですぐに分かる」
「でも、人間って、この街だけでも数えきれない程いるでしょ?」
「そうだね。だけど美樹ちゃんの気配は、美樹ちゃんしか持ってないからね」
にこやかに言う悠に、そんなものかと納得する。
「ね、悠くん。彩はどうして、一人になりたいの?」
どちらかというと一人は苦手な美樹の質問に、悠は少し困ったような表情を浮かべる。