A-YA-KA-SHI☆バスター!!
「どこにいても居場所が分かるってのも、善し悪しだよなぁ」
真っ直ぐに海を見つめたまま、大して驚きもせずに彩は言った。
悠や諒にはこっちの気配はわかっても、あいにく彩はその気配を掴むのは苦手だった。
“殺気”なら割りと簡単に感じるのだが。
「今は貴重な“一人の時間”なんだよ。分からないかなぁ、乙女心ってやつ」
「知ってるけどな。わざわざ来てやった」
諒の言葉に、彩はやれやれ、とため息をついた。
わざわざどうも、と皮肉っぽく言い返す。
「ひとつ、気になることがあるんだけどさ」
彩は言った。
「美樹って、本当は何者?」
諒はただ、黙っているだけだった。
彩は膝を抱えると、ため息を吐く。
「そりゃあね、あたしはただの人間だから、あんたらが分かってること、全部分かんないけどさ」
「雨、降ってくるぞ」
諒がそう言って、店のほうに歩き出す。
あ~もうマジムカつく、とか呟きながら、彩も諒の後ろを歩きだした。
真っ直ぐに海を見つめたまま、大して驚きもせずに彩は言った。
悠や諒にはこっちの気配はわかっても、あいにく彩はその気配を掴むのは苦手だった。
“殺気”なら割りと簡単に感じるのだが。
「今は貴重な“一人の時間”なんだよ。分からないかなぁ、乙女心ってやつ」
「知ってるけどな。わざわざ来てやった」
諒の言葉に、彩はやれやれ、とため息をついた。
わざわざどうも、と皮肉っぽく言い返す。
「ひとつ、気になることがあるんだけどさ」
彩は言った。
「美樹って、本当は何者?」
諒はただ、黙っているだけだった。
彩は膝を抱えると、ため息を吐く。
「そりゃあね、あたしはただの人間だから、あんたらが分かってること、全部分かんないけどさ」
「雨、降ってくるぞ」
諒がそう言って、店のほうに歩き出す。
あ~もうマジムカつく、とか呟きながら、彩も諒の後ろを歩きだした。