A-YA-KA-SHI☆バスター!!
悠に支えられて歩きながら、美樹は思う。
諒が彩の方に向かったと言っていたが “気配”で居場所だけじゃなく、身体の状態まで分かるのだろうか?
「何でも知ってるんだ・・・」
一緒に歩きながら、美樹は小声で呟く。
聞こえているのかいないのか、悠は黙っていた。
「さ、着いたよ。そこに座って、腕、見せて」
「腕?」
「怪我してるでしょ。ちょっと見せて?」
そう言えばさっきの戦闘で怪我をしていた。
すっかり忘れていたが、悠はそんなことまで分かるのか。
美樹がそんなことを考えていると、悠はおもむろに美樹のブラウスの袖をめくる。
「ちょっ・・・悠くん」
「じっとして」
悠が、美樹の腕に手を当てた。
それはほんのりと温かく、徐々に痛みが消えていく。
「しばらく赤みは残ると思うけど・・・ごめんね」
「ふふ。何で悠くんが謝るの? ありがとう」
これが、悠の『癒し』の力なのか。
身体の奥まで、心まで癒されるような気がして、美樹は目を閉じた。
諒が彩の方に向かったと言っていたが “気配”で居場所だけじゃなく、身体の状態まで分かるのだろうか?
「何でも知ってるんだ・・・」
一緒に歩きながら、美樹は小声で呟く。
聞こえているのかいないのか、悠は黙っていた。
「さ、着いたよ。そこに座って、腕、見せて」
「腕?」
「怪我してるでしょ。ちょっと見せて?」
そう言えばさっきの戦闘で怪我をしていた。
すっかり忘れていたが、悠はそんなことまで分かるのか。
美樹がそんなことを考えていると、悠はおもむろに美樹のブラウスの袖をめくる。
「ちょっ・・・悠くん」
「じっとして」
悠が、美樹の腕に手を当てた。
それはほんのりと温かく、徐々に痛みが消えていく。
「しばらく赤みは残ると思うけど・・・ごめんね」
「ふふ。何で悠くんが謝るの? ありがとう」
これが、悠の『癒し』の力なのか。
身体の奥まで、心まで癒されるような気がして、美樹は目を閉じた。