A-YA-KA-SHI☆バスター!!
「お前はよくやったよ。美樹も、この店も、ちゃんと守ってくれた」


 むくれたままの彩に、諒は声をかける。


「ただお前もちゃんと無事じゃないと、何にも意味がないんだ」
「・・・」
「だから今は、大人しくしてろ・・・いいだろ、たまには」


 諒の言葉に、彩は諦めの表情を浮かべた。



☆  ☆  ☆



 店に帰ると、美樹が駆け寄ってきた。


「彩・・・よかった・・・ごめんね、私のこと庇って」
「違うよ。二人で頑張ったんだろ」


 諒に抱えられたまま、彩は笑う。
 美樹は、うん、と頷いた。


「あーあ・・・またこっぴどいやられ方だな」


 悠が、ため息をつく。
 うるさい、と彩はそっぽを向いた。


「ま、無事で良かったよ。諒、そいつリビングに運んでくれ」
「人をモノみたいに言うなよな、悠!」
「了解」


 諒は頷いて、彩を店の奥に運んだ。
 しばらくすると、悠は癒し終わって部屋から出てくる。
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