A-YA-KA-SHI☆バスター!!
「俺たちが中川美恵子の身内ってことで、彼女も普通の人間じゃないってことは想像出来るよね？」


　最初に２人がアヤカシだと言うことを告げられた時点で、美樹もそこまでは想像していた。
　悠の言葉に、美樹は頷く。


「最初に美樹ちゃんを見つけたのは、彼女なんだよ」


　中川美恵子という人物は、悠や諒とは段違いに気配を感じる感覚が鋭いのだそうだ。
　その感覚で、色々な物事を正確に見極めている。


「彩はね、生まれた時から先天的に力を持っていた。だから彼女がすぐに気がついて、俺達がついていてあげられたんだけど・・・美樹ちゃんは最近まで、美樹ちゃんっていう存在がみえなかった、って、彼女は言ってた」


　そうか。
　彩は生まれた時から、悠や諒に見守られていた。
　だからあんなに分かり合えていたのか、と、美樹は妙に納得する。


「ただね、美樹ちゃんがどんな人間なのか、何の力を持っているのか、彼女にも分からないみたいなんだ」


　悠は困惑したように言った。
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