A-YA-KA-SHI☆バスター!!
 こんなことは、今までなかったのだそうだ。
 中川美恵子の力をもってしても理解出来ない存在。
 それが、美樹だった。
 そこで、中川美恵子は美樹に近付き、悠たちと一緒にいさせることで美樹を守ろうとしたのだそうだ。


「そうだったの・・・」


 それならそうと最初から言ってくれれば良かったのに、と思わないこともなかったが。
 もしも、最初からそんなことを言われていたら、絶対に信じなかっただろう。
 それどころか、中川婦人を警戒して、喫茶店の話自体を断っていたかも知れない。


「まぁ、そんな未知の能力を持った人間を、アヤカシ達が黙って見ている訳はないよね」


 悠がそう言って、コーヒーを飲んだ。
 だが悠は“鍵”だというのはあいつらの勝手な解釈だという。


「俺は、鍵っていう言葉には色々な意味があるんだと思ってる」


 ただね、と、悠は付け加えた。
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