°:+捨て猫同盟+:°
「愛ー?顔色悪いゾッ?」
「きゃっ」
親友の菜々子だった。
「菜々子…」
「どした?言ってみ?」
……親友って、
きっと、こういう時のために居るんだ。
…でも、あたしは…
あたしは…
「ん、ちょっと。貧血気味でサッ!ははっ」
ごめん、菜々子…
言えない…。
有真とは、菜々子のお蔭もあって
付き合えたから…。
<今、実は微妙で…>
とか、いったら…。
「そっかー!ご飯ちゃんと食べるんだゾッ?よしよしっ」
そう言って、
あたしの頭をわしゃわしゃ撫でる菜々子。
嬉しくて、でも悲しくて、
涙をぐっとこらえた。
ほんとは、知ってほしい…。