°:+捨て猫同盟+:°
「そうだ、愛。今日も高橋と帰らないの?」

ズキン。



「へっ?あっ、うん。なんか、急用があるみたい!なんで?どうかした?」

高橋とは、有真のこと。

今日も帰れないと、さっきメールがあった。

同じクラスなんだから、

それくらい、直接言えばいいのに。

あたしったら、

それさえも拒否られてるのっ?



「そっかー、高橋の奴、許せんな! そうそう、駅前のカフェの新しいパフェ、食べに行こう!」




正直、迷った。

でも、あたしのこと心配してくれてるのだろう。

きっと、さっきのあたしの下手な嘘なんか見破って、

薄々感じてるんだ……。


「いきたいー!!」



イライラを、美味しいパフェでごまかそう。

そう、考えた。





< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop