あいしてる
熱さとショックで気が動転しながらも、急いでバスルームへと向かった。
蛇口をひねり、パジャマ代わりにしていたスウェットを捲りあげる。
勢いよく出た水は、おへその上あたりの熱を奪い、痛みを和らげてくれた。
シャワーの吐き出す水をあてながら、少しずつ冷静さを取り戻す。
……彼は?
振り向くと、そこには呆然と立ち尽くす彼の姿があった。
「……病院に、」
何か手伝おうとしたのか、パーカーの袖を捲りながら申し訳なさそうな顔でそう言った。