手紙
懐かしい記憶
手紙

 結婚してもう3度目の引っ越し。
恋をするということに少しだけ疲れていた私を、ゆっくりと暖かい心で受け止めてくれた夫。
 
 結婚することに何の迷いもなかった。
 誰からも咎められず、祝福であふれた恋。
 穏やかな時間が、私の周りで流れていた。

 テキパキと段ボールに荷物を詰め、クローゼットの箱に手をかける。


 捨てられない・・・捨てたくない『過去の私』


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