ナイトメア
ああ。
またあの夢だ。

毎夜繰り返される悪夢。まるで僕に何か思い出させようとするかの如く、最近みるようになったこの夢。というより、忘れられない回想。

ゆっくりと目を開けば、真っ暗な室内が目に映る。枕元の携帯のサイドボタンを押せば、サブディスプレイに表示される時間、AM2:00の表示が、暗闇に慣れた目には眩しい。

眠れずに体を起こせば、じんわりと滲む汗がやけに不快で。気分でも変えようと怠い身体を動かして冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出す。

ごくり、飲み込むのとほぼ同時に、冷たさが喉に染みた。
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