君の一番になれない私
部屋着に着替えた哲平がリビングに入ってきた。
「なんか声聞こえると思ったら、やっぱ来てたんだな」
私は高校生になってからこうやって夕飯の手伝いをしている。
哲平は毎日遊んでて帰ってくるのはご飯の時間帯だから手伝ってるなんて知らなかった。
「じゃあ、俺李子の手料理も食ってたの?」
そんな話をするとびっくりしたように話していた。
「李子も料理できんだなー」
なんか誉められたようで嬉しかった。
誰のために頑張ってんのよ。