君の一番になれない私
きっとこの気持ちを言えばこの関係さえなくなってしまう。
だからこの気持ちは心のなかにしまっておこう。
私たちはお互いの家が隣同士にある。
もともとうちの親は共働きで家にいることも少なかった。
そんな時いつも哲平と哲平の家族が傍にいてくれたから寂しさは感じなかった。
おばさんもおじさんも本当の子供のようにかわいがってくれてる。
そして今もこの関係は続いている。
「今日も来るんだろ?」
「もちろん」
私の家の前でそんな会話を交わしてた。
「じゃ、後でな」
そう哲平は私に手を振って家の中に入っていった。
私は一旦部屋に戻って着替えてから哲平の家に向かった。