君の一番になれない私
「こんにちは」
そう言っておじゃまする。
リビングに入るとおばさんが夕飯の準備をしていたところだった。
「おばさん、手伝うよ」
「李子ちゃん、いつも悪いね」
私はおばさんと並んで夕飯の準備をした。
「李子ちゃんが哲平のお嫁なら大歓迎なのに」
「そんな、私なんかよりもっといい子いますよ」
「そう?
もし哲平が違う子嫁にしても今の関係は続けてね」
それはどうかと思ったけど、おばさんがそう言ってくれるのは嬉しい。
私は素直に頷いた。
「あれ、李子もう来てたの?」