コードS
タイトル未編集
言葉遊び
「光、景…二つか…。」
眩しい日差しを遮るようにカーテンを閉める。
そしていつも通り、(言葉遊び)をする。
言葉遊びとは、自分で勝手に作った暇潰しのお遊びである。
簡単に言えば、同じ読みの漢字を見つけるだけなのだが、これがまた意外にも難しく、興味深い。
きっと本好きな親の性格が移ったからだと、いつも思う。
そんな親も今はいないのだが。
部屋は日差しを遮ったせいで暗く、ひんやりとしていた。
「朝ご飯…食べようかな。」
部屋の扉を力弱く開けながら、階段を降りながら欠伸を一つ、大きくした。
欠伸を一つ、そして部屋の扉を閉める。
部屋の中はやけに綺麗で、使っていないと思わせるくらいだった。
机にクローゼットにベッド、埃はない。
部屋の写真の中にはある笑顔は、今は一つもなかった。