続・雪うさぎ~その後の二人のラブラブなお話…のハズ?~
深く沈みこむ私に勇気が心配そうに顔を覗き込んでくる。

「雅?どうした。具合でも悪いのか?」

「…ある意味そうかも。」

「大丈夫か?保健室へ行く?」

「ううん。大丈夫。それより…ほら、また勇気に話がある人が来たみたいよ。お邪魔みたいだから私、あっちに行ってるね?」

勇気が誰かからチョコレートを受け取る姿なんて見たくない。

「待てよ、雅。」

勇気が私を追う気配がしたけれど振り切るように逃げ出した。

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